食いしん坊でいたずらなうさぎたち。
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笑説 うの屋 第二羽
2006-07-19 Wed 02:15
「で、いつから来てもらえます」
「こちらのご都合がよろしければ今日からでも」
「うちは大歓迎ですよ。男手と言えば、ぼんくらの息子と気むずかしい板前だけですからねぇ。じゃあ、早速部屋を用意させますよ。ちょっと、うっ子」
「はーい」(ドテッ)
「また転んで・・・全くあの子はそそっかしいんだから」(ドテッ)
「あっ、女将さん!」
「な、何でもありませんよ。アイタタタ・・・」

私がちょっと仕事でうの屋に来れない間、
ちょっとした出来事があったようだ。
もちろん、私自身、その情景を見てはいないが、
多分、こんなことだろう。

昨日までの雨がうそのような夏のある日、
久しぶりにうの屋に訪れた。
「あっ、お客さん、今そこに水をまいたんで、気をつけてくださいね」
えっ?聞き慣れない上品な言葉使い。
うの屋にはなかったことだ。
「君は?」
「1ヶ月ほど前からお世話になっているこむぎと申します。以後、お見知りおきを」
なかなかの美男子で、物腰は柔らか。
さぞかし女性にもてるだろう。
「そうですか。はじめまして、ミミ山です。まあ、ここは私の第2の家みたいなもんで、しょっちゅうお世話になってます。よろしく」

いつもの部屋でくつろいでいるとらら美女将がやってきた。
「ミミ山さん。今度はちょっと間があきましたね」
「そうなんだ。野暮用が片づかなくてねぇ」
「そうそう、新しいうさが入ったんですよ」
「あー、こむぎさんだろ。さっきあったよ」
「働き者だし、丁寧だし、いいうさなんですけどね・・・」
「なにかあるのかい?」
「いえ、別に・・・そうそう、お風呂が沸いてますから汗をながされたらどうです」
何故か、口ごもる女将が気になるが、根掘り葉掘り聞くのも何か。
「あー、そうさせてもらうよ」
私は風呂場へ歩いていった。

「ちょっと、こむぎさん。起きてよ」
町へ本を買いに行こうと玄関に向かうと、うっ子の声が聞こえてきた。
「みんな、気をつけろ!ムニャムニャ・・・」
「こむぎさんったら」
「えっ、あっ、うっ子ちゃん。朝ですか~」
「何いってんのよ」
「あっ!すみません」
どうやら新入りさんは眠っていたらしい。
仕事はさほどきつくないはずだが・・・・

「いえね、しょっちゅうなんですよ。ちょっと困ってるんです」
女将の話を聞き、こむぎさんがよくうたた寝をしていることがわかった。
「ミミ山さん、こんにちは」
いきなり、元気のいい声が聞こえた。
「やあ、るる太くん久しぶりだね」
「これ、ちゃんとご挨拶しなさい」
「まあまあ、で、どうしたんだい今日は。珍しいね、私の部屋に来るなんて」
「最近、この町の青年団に入ったんです。さびれた町に活力を与えるためには、なんて毎日話し合っているんです」
「それを大義名分に食べたり飲んだりしているだけじゃないの」
「そんなことないよ。僕たちはちゃんとした会合をしてるんだ。誰かさんみたいに夜中にこっそり出かけたりしてないよ」
「夜中にこっそりって、誰のこと?」
「あっ、何でもないよ」
「るる太、言いなさい。母さんに隠し事は出来ないことわかってるでしょ!」
「わかったよ。こむぎさんが夜中に出て行くの、何度も見てるんだ」
「えーっ」
それが、居眠りの原因か。

真相を確かめると勢いこむ女将をどうにか説き伏せ、
こむぎさんと話をすることにした。
「夜中に出かけるって・・何処へいってるんです。もしや・・・」
「いえ、皆さんが思われるようなことじゃありません」
「じゃあ何処へ?」
「それは・・・」

「はっきり、言ったらどうなんです。隊長」
いつの間にか、そこにはマゼくんが立っていた。
「マゼくん・・・」
「ミミ山さん、この方はオイラとは違って偉い方なんです」
「偉い方?」
「マゼくん、やめてくれ」
「いえ、あなたが言わないんだったら、オイラが言いますよ。ミミ山さん、あなたオレンジ隊ってご存知ですか?」
「あー、噂には聞いたことがあるよ。世のため人のためとかいう・・・」
「そうです。そのオレンジ隊です。こむぎさんはそのオレンジ隊の隊長さんなんです」
「ということは、夜中に出て行ってるのは」
「ええ、活動しているんです」
「でも、隊長としての任務だけでも忙しいだろうに、どうしてうの屋に・・・」
「マゼさんも最近オレンジ隊に入隊されたんですが、マゼさんにここの話を聞いたんです。女将さんが手術を受けられて、また足もよくない。息子のるる太さんはまだ主人の器じゃない。あといるのは若いうっ子さんとマゼさんだけ。僕は放っておけなかったんです」
私は思わずこむぎさんの顔をみつめた。

「本当にありがとうね。私、全然気がつかなくて」
「いえ、女将さん。私の方こそ、お役に立てなくてすみません」
「僕もこむぎさんみたいにかっこよくなりたいから、オレンジ隊に入ろうかな」
「るる太、あんたに務まるわけないでしょ」
「何言ってるんだい、僕は青年団で・・・」
「まあまあ、今日はこむぎさんの旅立ちの日だ。みんな仲良くしようじゃないか」
「隊長、お口に合うかどうかわかりませんが、昼飯にでも・・・」
「こむぎさん、チモシー入りのおむすび作ったの。食べてね」
「こら、うっ子。そんなまずそうなもの、隊長に失礼だぞ!」
「何いってんの。マゼさんの作る料理こそ、見栄えばかりでちっともお腹が一杯にならないってお客さんが言ってたわよ!」
「お客さんじゃないだろう。おまえが大食いだからそう思ってるだけだろう!」

あーこっちでも始まった。
こむぎさんはその光景を笑いながら見ていたが、やがてうの屋の門を
出て行った。


今回のゲスト・こむぎちゃんおきらくウサギ生活

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この記事のコメント
おおっ、待ってました『うの屋』の続き!
登場人物も増えて、華やかになってきましたねー。
次はどんな展開が待っているのでしょう。
楽しみにしています。

あ、遅くなりましたが、ペットペッパー届きました!
お嬢初の紙面デビューに感動!
後生大切に保管しますー。

それと、日の丸飛行隊……
ついに稼働でしょうか。
ミミラサンのうささんのご参加は、
るる太クンだけで宜しかったでしょうか?
2006-07-19 Wed 10:47 | URL | 夏 #-[ 内容変更]
えへへ
照れるなぁー
そんなかっこいいこむぎじゃないよ!
でも凄く良いところついてる@@
いつでもどこでも寝てるってところ!
全くその通りです~~。;
夜の活動もたいしたことしてないんですよ。汗
登場させていただいて嬉しかったですよ!!
ありがとう。リンクもありがとうね。^^
2006-07-19 Wed 15:10 | URL | こむぎママ #uCwprx96[ 内容変更]
こんばんは、ミミラさん。
いつも楽しいお話をありがとうございます。
文才の全く無い、usapyonからすると、天を仰ぐ思いです。

さて突然ですが、以下コピペでごめんなさい。

平素は、納戸部屋をご訪問いただきましてありがとうございます。

この度、更なるブログのカスタマイズと管理性のアップを目指して、転居をすることになりました。

下記新居の方にもぜひお立ち寄りくださいませませ
http://nandobeya.livedoor.biz/
2006-07-19 Wed 19:45 | URL | usapyon #-[ 内容変更]
待ってました♪
本当にミミラさんは文章書くのが
お上手ですね(´∀`*)
今回も、微笑みながら読ませて頂きました。
次も期待してまーす!
2006-07-20 Thu 18:36 | URL | 笑華 #q7XswXQk[ 内容変更]
♪夏さん
久しぶりに書いたら随分長くなってしまいました。一応、いろんなテーマがあるんですが、
まとめるのが・・・。
次回も是非よよろしくです。

日の丸飛行隊みみ~ず全員
よろしくお願いします。

♪こむぎママさん
下駄をかじるのは、ちょっと話にいれられませんでした(笑)。
うの屋のこむぎさんは旅に出たようですが、
こむぎママさんのこむぎちゃんは、
熟睡タイム?

♪usapyonさん
ちらっと見にいかせていただきました。
なんか情報誌のよう。
話題がいっぱいで思わず読んでしまった・・・
また情報、仕入れにいかせていただきます。

♪笑華さん
文才なんて全然ですよ~。
今回はダラダラ文になってるし、
お恥ずかしい。
こんど、あんちゃん&のえちゃんも
是非、ゲスト出演してくださいね。
2006-07-20 Thu 21:36 | URL | ミミラ #-[ 内容変更]
プチ小説ブログよろしくお願いいたします。
2006-09-08 Fri 10:11 | URL | #-[ 内容変更]
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